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上エッチ新幹線

第46章 桐生彩乃の事情④

「ただいま」

久し振りに実家へ帰った。

慎之助と菜々子が
待ち合わせをしていた公園は
実家から目と鼻の先だった。

腹痛を訴えるように
屈んでいた菜々子と慎之助は
タクシーに乗車すると
私の目の前から消え去った。

慎之助と菜々子は二人きり。

信じるしかなかった。

不安で仕方がなく
一人で居ることが辛かった。

気を紛らしたかった。

「どうしたの?急に。それキスマーク?」

玄関先で私を出迎えたのは姉だった。

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