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上エッチ新幹線

第46章 桐生彩乃の事情④

「あ……彩乃……」

母親が手を震わせ鬼の形相で
キッチンから出てきた。

「ママ!大丈夫?怪我はない?」

姉が母親に歩み寄る。

しかし母親は姉を払いのけ
私に向かって突進してきた。

「し……慎之助って……仲谷慎之助のこと?」

母親は私と姉の会話を
立ち聞きしていたようだ。

「そうだけど……私……慎之助の苗字は……」

言っていないはず。

「彩乃!!!お母さんに何の恨みがあって
あんな男に会ったりしてるのッ!!!」

母親は興奮状態になり
先程姉に借りたスカーフで
私の首を締めた。

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