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上エッチ新幹線

第46章 桐生彩乃の事情④

母親はこれまで我慢しつつ
忘れたくても忘れられない辛い想いを
私と姉にぶつけた。

私と慎之助は戸籍上は他人であっても
血が繋がっていた。

生年月日まで一緒ということは
父親は同時期に私の母親と
慎之助の母親を愛した。

素直に受け入れられない半面
どこか納得してしまう部分もあった。

慎之助と私は似ているというか
意思の疎通を感じることが多々あった。

それを私は慎之助と
通じあっているのだと
相性がいいのだと
喜んでいた。

慎之助と私はきょうだい。

受け入れるには重すぎる事実。

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