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上エッチ新幹線

第47章 仲谷慎之助の事情⑬

菜々子はそれを俺に伝える為
そして俺に抱かれる為に芝居を打った。

『自分の本当の気持ちを確かめたかったの。
私ね、慎之助のセックスが好きだっただけ
みたい』

本音か建前かは分からない。

だが、俺を行き交った女たちを
代表するような発言に
脳天をハンマーで殴られた気分だった。

結局のところ俺は表面上でしか
愛されていなかった。

そして彩乃の俺に対する想いは
本物なのかと不安になった。

だからなのか……

彩乃と血縁関係があったことに
落胆してしまう要素など
ひとつもなかった。

俺にとっては喜ばしいことだが
肝心の彩乃はそうでもないらしい。

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