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上エッチ新幹線

第49章 桐生彩乃の事情⑤

「ぁあんッ……ダッ……ダメェッ……」
「じゃ、このまま指動かさんわ」

それだって平常心ではいられない。

微妙な指の揺れが気持ちよさをもたらす。

「で、さっきの話。あれってどこかの
温泉だっただろ?俺のお袋も一緒だったし」
「え?うちの近所の銭湯だったけど」

銭湯だったことだけは明確に覚えている。

幼心に男湯に入ることに気が引けた
記憶が残っている。

「じゃ、大和さんが連れてきた女の子って
誰なんだろ」
「お姉ちゃんじゃないかな」

父親はいつも私ではなく
姉である沙也加を連れ回していた。

賢くて要領のいい姉は
父親に溺愛されていた。

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