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上エッチ新幹線

第6章 仲谷慎之助の事情①

三ヶ月前、朋美がこの列車に
乗車したきっかけは
浮気を繰り返す旦那への
当てつけでありリベンジだった。

しかし当の朋美は俺の手を握り
「私も浮気しちゃった。これで充分」と
それで納得したのか
そう自分に言い聞かせていたのか
未だに分からないが
それ以来、俺と朋美は
手を繋ぐだけのプラトニックな
関係が続いた。

「慎之助くん……どうしよう……」
「どうしようって言われても……」

俺と朋美はホストと客という間柄。

「慎之助くんの言う通りにするから」

俺の手を両手で強く握った。

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