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上エッチ新幹線

第6章 仲谷慎之助の事情①

「俺にそんな権限は無いですよ」

朋美が俺に答えを委ねそれに従うなら
俺がひとつの家庭を
壊してしまうことになる。

出来るものなら離婚してもらい
朋美には俺と一緒になってもらいたい。

「あるよ……だって慎之助くんは……」

潤んだ瞳で俺を見つめる朋美の
その先の言葉に淡い期待を抱き
胸の鼓動が急激に高鳴る。

「俺は……なに?」
「慎之助くんは……良き相談相手だから」

馬鹿だな俺は。

何を期待していたんだ。

朋美は俺を好きにはならない。

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