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ガンホルダーがない。

左腰にワルサーをベルトに挟み、コルトは左手で取れるように、後ろ側のベルトに挟む。

現代日本なら、痛い奴そのもの。

そのまま、山に入ってご飯の時間。

果物ばかり食べて、一息ついていると

兎が跳ねた。

ワルサーを取り、構えて、「バン！」と、口で言いながら

兎を的にして、射撃ごっこのはずだったのだが、兎が鳴き声と共に動かなくなった。

（あれ？弾が出たのか？）

近くの葉っぱに狙いを定める。

魔石に魔力を込めた時と同じ感覚がしている。

トリガーを弾いた。

葉っぱが弾けるように飛散した。

えっ、弾なくてもいいのか！

永遠に弾が出る。弾切れがいつまでたってもおこらない。

コルトも試すが、こちらも同じであった。

動かなくなった兎を持って、家と呼べない、我が家に帰る。

（倒れた、おばあさんも心配だし。あとで様子を見に行こう。）

家に帰ると、青年達が作業場の辺りにいた。

（なんだか気まずい雰囲気だ。）

俺を見つけて駆け寄ってくる。

「肉と交換で水をくれ！」

「すまん肉は今、獲れたばかりだから。」兎を見せながら言う。

「なら、魔石はどうだい。」リーダーが、どや顔で言う。

「魔石は要らないよ。使うところないから。」

取り出した魔石をみたら、赤色の魔石。

兎を作業台に置き「殴られた相手と取引はしないから、帰ってくれ！」

相手にしないで、兎の事ばかり考えていた。

（兎の皮でホルダーを作るか？）

でも、ナイフに、裁縫道具がない。

村に行って、借りよ。

倒れたおばあさんの家に行く。

「大丈夫じゃよ。水飲んで元気になったわい。ありがとう。ありがとう。」

「どういたしまして。」

家の中をみてたら空の桶が置いてある。

濯いで水を貯める。後の２つはお湯を。

「お湯が沸いたから、身体でも拭いてください。」

そう言い残し、村長さんの家へ。