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異世界での出来事

第3章 村人A

村長さんの家に行き、この村について聞いてみた。

青年は俺以外は冒険者。そこそこ稼いでいるらしい。

この村の守衛もしているそうだ。

俺だけ参加しないのもおかしいので、参加する意向を示した。

ここからが本題。

「ナイフを貸してほしいのですが、持っている人を紹介してくださいませんか。」

「それなら、ナーシャに頼むといいだろう。」

ナーシャさんの家を聞く。

「それともうひとつ。裁縫道具も貸していただけるとありがたいのですが。」

おばあさんが言うには「どの家も針はあるが、糸がない。」とのこと。

これは期待しない方がいいかな。

ナーシャさんの家に向かうまでに、老人宅を巡回し、水とお湯を配りながら

ナーシャさんの家に着いた。

「こんばんは!」

「はーい!どちら様ですか?」

「真矢ですけど。」

「あーあっ、龍之介さん?」

「すみません。夜にお邪魔しまして。」

玄関を開けてもらうと、昼間にコップを持ってきた人だった。

「あのー、ナイフを貸していただきたいのですが。」

「ナイフですか?どうぞ。主人の形見ですので、大切に使ってください。」

「そんな貴重な物を貸していただくなんて。」

「いいのです。使ってもらう方が主人も喜びます。」

「では、お言葉に甘えさせていただきます。御礼に水とお湯を置いていきますね。」

「よかったら、身体でも拭いてください!」

「ナイフは明日にでもお返しします。」



借りたナイフで兎の皮を剥ぎ、肉を捌く前に皮を干す。

肉は半分にして、ナーシャさんに半分。お礼に持っていこう!

残り半分を釜の近くで焼く。

脂がでたところで、一口食べる。

「塩がほしいな。」

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