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「ただいま！」

「お帰りなさいませ。」

夕飯の準備をしているナーシャさんとラーシア。

作業場で剣の稽古をしているスキア。

簡易テントで寛いでいるエミリ。

（エミリは後でお仕置きだな！

夕食はシチューみたいだ。

二人で鍋を覗き込んでいる。

（山で肉を調達しないとなっ。）


早速、スキアを連れて山に入る。

歩くこと１０分。無事、山鳥と遭遇。

スキアは諦めモード。まあ、剣だけに鳥が相手だとな！

ワルサー改で山鳥を落とす。飛ぶ鳥を落とす勢いとは、このことだろうう。

スキアは不思議顔をしている。

「魔法を撃ってないのに、なぜ鳥がおちるの？」

「ちゃんと、魔法は撃ってるよ！撃たないと落ちないだロー！」

頭に？？？を浮かべて考え込んでしまった。

「だから、これがランクSなんだ。」

落ちた鳥を拾おうとした時、山の奥から突進してくる物体が。

「いのしし？魔獣？」

「いのししです。」

すでに臨戦態勢に入っているスキア。

喉元目掛けて切り込んだ。

「ザクッ」と鈍い音をさせ、スキアが斬ったのにもかかわらず、血飛沫ながらも前進してくるイノシシ。

俺の方に向かってきた。

ワルサー改で照準を定めたところで、出血多量にて倒れ込んだ。

倒れても痙攣しているイノシシに、スキアが止めを刺す。

動かなくなったが、やけに臭い。獣臭で鼻が曲がりそうだ。

「スキアは、臭いからこんなの要らない！」

山鳥を持って、とっとと下山していった。

いのししの手足を縛ったまでは良かったが、重くて持ち上がらない。

そのまま引きずって、村長さんのところまで。

「これ、村の皆さんで食べてください。」

「いいのかい？こんな高価なものを貰っても。」

「余り物ですから。」

「それじゃ遠慮なくいただくよ。」

喜んでもらえてよかった。