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異世界での出来事

第8章 南領「バーク伯爵」

「君達、困るんだよね。勝手な事されると。いや~実に面白くないんだよね。」

「何の事を言っているのか、見当がつかないんですけど。」

「教えてやろう。ダンジョンを攻略したのなら、まず、伯爵様に報告しないとな。」

「王都のギルドに行くのは、そりゃ~ないわなぁ!」

「伯爵様が笑いものになたんだよ。どう責任とるんだ?」

「伯爵様は、ダンジョンを攻略して、出てきた宝物は好きにして良いって言われたので王都に行って売りました。それだけです。」

「だから、それが悪いんだよ、わかるぅ~?」

「順序ってもんを、無視してもらっちゃ~なぁ!」

スキアが我慢出来なくなり「だったら、あんた達が攻略すれば良かったじゃない。」

「ただ、お前たちを試しただけだ!」

「その気になれば、伯爵様なら、すぐにでも攻略出来ただろうけどな。」

「あいにく忙しい方なんで、後回しになってただけだ。」

「村の人々に被害が出ているのに?後回しですか?」

「少人数で留まってるじゃねーか!」

「人、一人の命を粗末にするのが領主様ですか。」

「それ以上、領主様を愚弄すれば、反逆罪で処刑だな。」

「決まった。すぐに処刑だな。」

リーダーと思わしき人物がそう述べ、臨戦態勢になった。

「そうですか、では、我々瞬速が相手になりましょうか。」

「ちょっと待て、お前たちが瞬速?」

「そうですが。何か?」

「瞬速のパーティーが、こんな村に居るわけないだろ!」

右手をマントから出して見せた。

「ほら、やっぱり、銀じゃねーか!」

「そうだな。瞬速なら2つ名も持ってるから、金なんだよ。」

「うそってすぐバレるのに、バカなやつらだ。」

「女達も騙されてるんじゃないか?」

「領主様なら、いい待遇で可愛がってくれると思うぞ!」

「だな、乗り換えるなら今だぞ。へへっ。」

「よく見て下さい。白金です!」

瞬殺の魔道師・速治しの治癒術師。

冠名「瞬速の術師」

「・・・・・」

「で?俺を処刑するんですよね?おまけでこの二人も連れて行く?でしたっけ。」

その瞬間に、手下3号?4号?名前が判らないからそう判断しよう。

太腿めがけてワルサーを撃った。

出力10%。

乗っていた馬から落ちた。

「まだ、やりますか?」

「何?おまえが何かしたのか?」

「ええ。太腿に危害を与えましたが。」

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