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異世界での出来事

第8章 南領「バーク伯爵」

無事、野菜も売れたので、全員集合して帰路につく。

途中、いつもの休憩場所で休憩しながら、ドラゴンの鱗とドラゴンの水晶玉を取り出す。

鱗を触り弓を作成する。

上下が対称になるように作成し、ラーシアを銘を彫る。

弦は他の材料で作ろうと思ったのだが、龍の鱗で作れてしまった。

まあ、気にしないでおこう。

握り部分に、水晶玉を取り付ける。

大きな水晶玉から小さな水晶玉を取り出す。

餅みたいに千切って捏ねる感じ。

水晶玉に魔力を注入して出来上がりだ!

ラーシアに試射させながら、細かいところを修正して完成させた。

残る鱗は1枚とちょっと。

今度は、剣を作成する。

イメージは日本刀。

マンガなどに出てくるようなケバケバしい物にしようと思ったが、シンプルに軽くて丈夫な物にした。

こちらも銘を彫る。スキアと。

鍔の下に水晶玉の千切って小さくした物を埋め込んだ。

スキアに試し切りさせたら、とんでもない切れ味になった。

二人に、水晶玉の魔力を使用させて使わせたら、魔石より多くの魔力を貯めて撃つことができた。

二人とも満足したようなので、よしとしよう。

エミリとミーナが不満そうだったので、水晶玉を持っている武器に取り付けた。

二人ともレーピアを持っていたので、魔力を充填させて試射させた。

使い方はラーシアが教えていた。

その間に、残った鱗でワルサーを作る。

ワルサーと呼べない口径20mmのワルサー改。

強度も耐熱も優れているドラゴンの鱗製。

連射しても壊れなくなるだろう。

試射してみるが変わらない。

軽くなった気がするだけ。それもほんのちょっと。

少し残りそうだったので、銃身を厚くして全て使い切った。

そんなことをしているうちに、エミリとミーナが魔力を放てるようになっていた。

さすがラーシア先生。

これで、この二人もなんとかなりそうだ。

長い休憩時間になってしまったが、そろそろ夕時。

家路を急ぐ。

馬車を走らせて約30分。ちょうど、休憩場所と村の中間地点にさし掛かるところで急に馬車が止まった。

騎馬に跨っている4人組。

街道を塞ぐようにして、我々の馬車を止めた。

「なにごと?」

「行く手を塞がれてます。」

「盗賊?」

「いいえ、身なりは立派ですので、軍人ですかね。」

「厄介ごとにならなければいいんだが。」

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