天気予報の恋人
第8章 chapter 8
翔ちゃんの家に5人で戻るとすぐに
俺は別の部屋に呼ばれた
…理由は分かってる
潤の
「相葉さんと和也ってデキてんの?」
この言葉の真意
「雅紀…」
「おでこ、くっ付けてた…」
それは嘘じゃない
ただ、それまでの会話を考えたら
決して「純粋」とは言えない行為なのは確かで
多分、潤は
雰囲気で察したんだと思う
「…そっか」
翔ちゃんが、それっきり喋らなくなった
何かを考えてるような
遠くを見る目が、不安を駆り立てる
俺も、何も言えずにそこに座ってる事しか出来なくて
気まずい沈黙が、しばらく続いていた
「潤は、周りに言いふらすとかそう言う事はしないけど…」
翔ちゃんが、真剣な目付きになった
「孤独を強く感じてる潤が、お前らに対してどうするのかが…」
怖いんだ
そう言って、俺の目を捉えてきた
「え…」
「和也を、傷付けなければ…いいんだけど」