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そんなかずのお願いは、聞かなかった事にした

だって、俺の手でイカせたい
全てを忘れるその瞬間を、目に焼き付けたい

「…このままイッていいよ？」

「ダメだよ…っまーくんの手、汚しちゃ…っ」

“大丈夫“ と言う代わりに、扱く手を早めると
かずが俺にしがみついて、顔を仰け反らせる


その白い首筋に噛みつくようにキスをした時

「あ、…っやぁ…っっ！」


一際大きく震えたかずは
俺の手の中に、…その熱を吐き出した


ガクリ、とかずの力が抜ける

はあはあと肩で息をするかずの髪を撫でながら
軽く唇を触れ合わせると

「ごめん、なさい…」

しゃくり上げるように、かずが謝ってきた

「何で謝るの？」
「だって…汚いよ…」

「これ？」

わざと、白濁の付いた手をかずに見せて
それを舐めとっていく

「ダメ！…まーくんやめて！」

「汚くない」

「え、」

「お前のなんだから、汚くなんかないの

だから

…もう、何も謝らないで」