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天気予報の恋人

第12章 chapter 12


「かず…息、吐いて」
「分か…な…っ」

涙を流しながら、かずが縋りつく

「こうするの…出来そう?」

かずを見つめながら、浅く息を吐く見本を見せると
はあ、はあ、とかずが一生懸命それを真似ていった

少しずつかずの力が抜けて行くのが締め付ける俺自身にも伝わってくる


「かず…動いても…いい?」

じっと我慢してるのも、かなり辛い

かずが、その目に不安を滲ませながらも
少し頷いてみせた



ゆっくりと、注挿を繰り返す

かずが顔を歪めているけど、…時折混じる甘い吐息

もしかして、感じてくれてる?

逸る気持ちを必死に抑えながら、その甘い声が出る場所を探すように、腰を進めていった


「あ!…ダメ!!」

偶然引っ掛かったそこを掠めた途端
かずの体が大きく跳ねた


萎えかけていたかず自身も、熱を取り戻し始めている


…ここ、かな

かずを、快楽に導ける場所


もう一度、そこを狙って突いてみると

「ダメダメダメ!!やめ…っ」

いきなりの乱れ方が、その答えを出してくれた



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