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天気予報の恋人

第13章 chapter 13


「雅紀ー!和也ー!」

先生の大きな声で目が覚めた

「痛い…っ」
慌てて起きようとして、腰の痛みに顔が歪む

そうだ

昨日ついにまーくんに…


その事を思い出して、顔がカアッと熱くなる
隣で眠るまーくんは
ムニムニと唇を動かした後

「かず…」

無意識に手を伸ばして俺を引き寄せた

「まーくん!起きて!」

寝ぼけてるくせに、力が強いから
もがきながらまーくんの頬っぺたを軽く叩く

「んー…」

ぼんやりと目が開いて、そこに俺が映りこむと
まーくんは蕩けそうな顔をして微笑んだ


「おはよ、かず」

「おはよ、じゃなくて

…先生が呼んでる」


枕元の時計に手を伸ばしたまーくんは
その示された時間を見た途端

「ヤバイ!!」

慌てて飛び起きた

「まーくん?」
「今日、リーダー達と出掛けるだろ!」
「あ、…!」


だけどすぐには動けない俺に気付いて
まーくんが心配そうな顔をする

「…先行って

ゆっくり仕度するから」

ー…先生の雷が落ちる前にね


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