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天気予報の恋人

第13章 chapter 13


「ごめん、かず…」

まーくんの顔が益々曇る
…これは誰のせいでもないのに

それにね?
まーくんと1つになれた痛みなんだから、大丈夫だよ


「大丈夫だから、ほら、先生が怒ると怖いから」
ー…早く行って

そう言うと、まーくん何度も俺を気にしながら
部屋を出ていった


残されたまーくんの部屋から
俺ものろのろと着替える為に自分の部屋に向かう

途中で先生と目が合ったけど

…何故か何も言われなかった



腰を庇うように着替えながら

今日の外出先が分からない事に不安になった
あんまり動けない

いっぱい歩いたりとか、なければいいんだけど…




「和也?ご飯冷めちゃうよ」

ドアの向こうから先生に呼ばれて
ハッと我に返った俺は


「すぐ行きます!」

そう返事をして、痛みを我慢して急いで着替えた




先生に痛いのを気付かれないように注意しながら
そっと椅子に座る

尚も心配そうなまーくんに、大丈夫だと頷いて

先生が用意してくれた朝食に箸をつけた


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