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天気予報の恋人

第13章 chapter 13


「え?」

まーくんも知らされてなかったらしい
目を丸くしてリーダーを見ている

「行ったろ?原点回帰」
ドヤ顔のリーダーが、さっさと玄関向かっていった

「聞いてねえぞ!」
潤くんが少し怒ったように言うけど

「言ったら逃げんだろが」
リーダーは全く相手にしていない

俺は、訳が分からず
ただまーくんと突っ立っていたけど

「雅紀!トランク開けてみ?」
リーダーに言われて、それを開けてみたら

「な?準備は出来てっから!」


…トランクの中には、2つの大きなボストンバッグと、食材らしきスーパーの袋がぎっしりと積み込まれていた


「もー…本当リーダーすごいよ」
まーくんが、大笑いしている

ここまで用意周到にされてたら、もう笑うしかなかった
俺も、…潤くんも
久しぶりに思いきり笑っていた


「あ、でも翔ちゃんは?」
まーくんが、トランクから荷物を出しながら言った

そうだ、先生がいないじゃん

「翔は、夕方には着くと思う
…仕事終わらせてから急いでくるよ」

ー…でなきゃ、飯食えないし

リーダーが、にんまり笑っていた

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