天気予報の恋人
第14章 chapter 14
皆で手分けして荷物を持って
リーダーが鍵を開けた室内に皆で入った
定期的に掃除に来てるという室内はとても綺麗で
…あの頃となに一つ変わっていなかった
「部屋は…どうする?」
リーダーが、食材を仕舞いながら振り返る
「俺は1人がいい」
潤くんが当然のように言う
普通に考えたら、そうなのかも知れないけど
でも俺は…
「原点回帰、なら俺はかずと一緒の部屋だよね」
少し言い及んでいた時に、まーくんがサラッと言ってくれた
「ん、そっか。…和也はそれでいい?」
リーダーが訊ねるから、俺は慌てて首を縦に振った
良かった
…まーくんと、一緒にいられる
だけどすぐに
「やっぱデキてんじゃん」
潤くんが、ニヤリと笑ってこっちを見た
気を付けろ
…確かに先生にそう言われてた
だけどすぐに、
「じゅーん!なら俺と仲良く寝るか?」
リーダーがわざとふざけて潤くんを抱き締めて
「うわっ何だよ!」
顔を真っ赤にした潤くんの気を逸らしてくれた