天気予報の恋人
第14章 chapter 14
「潤、寂しかったらいつでも行ってやるぞぉ」
尚もリーダーがふざけるから、潤くんの気が逸れてるうちに
まーくんと一緒に、部屋に荷物を置きに行く事にした
あの時泊まったのと同じ部屋
「何か、ちっちゃく感じるね…」
「そうだね」
ずっと一緒に眠ってくれていたベッドは
シングルだからすごく狭い
「ここに、かずが一緒に納まってたんだね」
なんてまーくんがクスクス笑う
あの時も狭かったけど
そんな事よりも、ただ傍にいてくれるのが嬉しかったんだ
寂しい気持ちを、まーくんが癒してくれたから
「…さすがに、下に布団敷くようかな」
まーくんがちょっと困ったように笑った
「そうだよね…」
本当はくっついていたいけど
皆の手前、それはできない
だって部屋の大きさは全部一緒なんだし
同じベッドで寝るとは言いにくい
「後で、布団運んでくるよ……でも」
まーくんがふと、俺を抱き寄せた
「…一緒に、寝ようか」
そう、耳許で囁いてくるから
俺は返事の代わりに、まーくんにしがみついた