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天気予報の恋人

第14章 chapter 14


…そう言う年頃なのは、自分でも分かってる

だって、週2で行く通信制の学校では
大抵話すのは、彼女がどうとかそんなのばかりで

見た目はチャラチャラして、怖そうな奴が多いけど
話すと凄く良い奴ばっかりだった

だから俺も、「相手が男」であるのは隠して
色んな話をしていた


"二人きりになったら、どうやってキスに持ち込むか" とか
年上が相手ならこうしてみろ、とか

知識だけは入ってきてて


だから余計に、まーくんといるとそんな事ばかり浮かんできてしまう


まだ、初めてシたばかりだからなのかも知れないけど

"気持ちいい" って思ったのは本当で

ツラい時もあるけど、またしてほしいって思う



「…かず?どうした?」
「ふえっ?」

ふいに声を掛けられて、変な返事になってしまった

それを聞いたまーくんが吹き出すと

「いや…やたら手に汗掻いてるから」

笑いを堪えながら、俺を見た


…変な事ばっか考えてたからだ

恥ずかしくなって、思わず下を向いてしまった

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