天気予報の恋人
第18章 chapter 18
まーくんに従うままに、先生達の助けを借りて引っ越したのは1週間前
元々施設から先生の家に移った俺には荷物なんてのは殆どなくて
まーくんが実家から色々と運んだり、先生のツテから色々譲って貰ったりして
何とか生活の基盤は出来てきていた
まだ全てが新鮮だから
何もかもが楽しくて、幸せで
1日があっという間に終わるような感覚だった
上手く出来なくて失敗したご飯も
笑いながら一緒に食べて
夜は必ずくっついて眠る
身体を重ねる頻度は、やっぱりと言うか
増えるのは必然的だったけど
愛されてるのを実感して、それさえも幸せで
このまま俺が卒業を迎える2年先まで、穏やかに過ごせる事だけを信じていた
ただ、まーくんはバイトの時間を増やした
俺も、バイトはしてるとは言え、生活するのにこんなにお金が掛かると言う現実に驚くしかなくて
これでまーくんのご両親の家賃援助がなかったら
…とてもじゃないけど、生活なんかできなかった