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天気予報の恋人

第18章 chapter 18



「…ありがと、かず」
唇を離すと、まーくんが泣きそうな顔で笑った

だけどそれ以上は何も言ってはくれず
「もう寝よ」と自分のベッドへ戻って行ってしまい

…結局俺は朝までしっかりとした眠りにはつけなかった





その日から
まーくんが遅く帰る事は、バイト以外ではなくなり
穏やかな時間が流れていった

週末には先生達の家に行って1日過ごし、時には潤くんと2人で出掛けたり(まーくんがやたら心配してるけど)と、最初の約束も守りつつ

俺とまーくんとの生活も落ち着いてきていた




あっという間に1年が過ぎ、あと半年もすれば俺が19になって、「親」と言う呪縛から解放されると言う時



それは突然訪れた



いつものようにまーくんの車で送って貰い
降りてから、ミラー越しでお互いを見送ったのが



…まーくんの、最後の笑顔だった






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