テキストサイズ

天気予報の恋人

第2章 chapter 2



この日から

かずからはまた、笑顔が消えてしまった

言葉も、殆ど喋らなくなった


ただ

今まで以上に俺と離れる事を恐がって


全ての時間をくっついて過ごすようになった



結局は

スクールの最終日まで

この状態が続いてしまい


翔ちゃん達には

ものすごい負担を掛けてしまった




バスの到着場所に

かずのお母さんが迎えに来ても

かずは俺から離れようとしなくて

最後は無理矢理引き離される形になってしまった



翔ちゃんが

かずのお母さんと色々と話してて



「大丈夫だから。雅紀は心配するな」

そう力強く言った翔ちゃんを信用するしか

俺には出来なくて

ただ、翔ちゃんが戻ってくるのを待つしかなくて






何度も俺を振り返りながら

腕を引っ張られるようにどんどんと遠ざかるかずを

泣きながら見つめる事しかできなかった…










ストーリーメニュー

TOPTOPへ