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天気予報の恋人

第2章 chapter 2


まーくんの姿が遠くなる

お母さんは

僕の手を引っ張って

僕が転びそうになっても

止まってなんてくれないまま

怖い顔でどんどん歩いた



まーくんが、泣いてるのが見えた


…きっと僕のせいだ

僕が、川に落ちたから


まーくんはいっぱい先生に怒られてた
凄く落ち込んでた


僕が喋れなくなったのは

まーくんのせいじゃない


僕が弱いから

…それだけなんだよ

僕がいけないんだ




泣かないでよ

まーくんは、笑ってくれなきゃ嫌だよ



まーくんと、離れたくない

僕を見てくれない冷たいお母さんよりも

まーくんと一緒にいたい!





「和也?!」

気が付いたら、僕はお母さんの手を振り払って

まーくんの所へ走りだしていた

足が勝手に、まーくんの許へ向かっていた







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