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天気予報の恋人

第2章 chapter 2


先生とお母さんが話してる

お母さんは

凄く怖い顔で僕を睨み付けた


でも

先生を見るときは

パッと笑顔になってて



…いつも、そうやって

「良いお母さん」の顔を作るんだ


「怖い顔」のお母さんを見たまーくんは

僕をギュッてしてくれた






どのくらい、待ってたんだろう

お母さんは

先生に頭を下げると

僕を見ないまま、帰ってしまった

それを一緒に見てたまーくんが

大丈夫。って言って今度は頭を撫でた




先生がゆっくり戻ってきた

その顔は

悲しいのか嬉しいのか

良く分からない



「和也くん」

名前を呼ばれて、思わずビクッとした



「とりあえず、夏休みの間はうちで過ごすけど…いいかな」

「…翔ちゃん?」

「和也くん、いい?」

嫌なわけないよ

でも…

「…まーくんは?」

「雅紀は…家族に確認してからね。中2はやっぱり大事な時期だからね」

「平気だよ!」

まーくんが、遮るように言った


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