天気予報の恋人
第3章 chapter 3
「そう言う事なら…あ、翔くん!」
「はい?」
「勉強だけは、やらせてね。成績最悪なのよ」
「それは勿論。和也くんの宿題もあるし」
ビシバシ見ますよ
翔先生がニヤリと僕達を見る
まーくんが
それを見て、うぇーって顔をしていた
まーくんのお母さんは
車に乗った僕に
「私達も、守ってあげるからね」
そう優しく言って
頭を撫でてくれた
まーくんにそっくりのお母さんからの言葉は
何だかすごく嬉しくて
…それを見てるまーくんも嬉しそうで
「…ありがとう、ございます」
自然に、僕はお礼が言えた
車が動き出す
車から、姿が見えなくなるまで
僕はまーくんのお母さんに
手を振り続けた
まーくんのお母さんも
ずっと、手を振ってくれていた