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天気予報の恋人

第4章 chapter 4


施設の先生は優しかった

僕を甘やかしてもくれた


だけど、それは全て「仕事」だからであって

本当の僕を

見てくれてるわけじゃない



翔先生が

どう動いてくれたのかは分からないけど

週末は先生の家で過ごせるようにしてくれた


でも

まーくんが来れない日は

先生の家には行かなかった


だって

僕が一緒にいたいのは

まーくんだけだもん



まーくんが高校受験の年は

さすがにあまり行けなかったけど…




そして

まーくんが高校生

僕が中学2年になってからは

一度も中止になる事なく

週末は必ず一緒にいてくれている



会えない間の

まーくんの話を聞きたくて

いつもしつこく聞いてしまう


学校の事、家の事、

…友達の事



僕には味わえない

「普通の生活」を聞きたかった


だけど

まーくんから聞かされる「友達」の話だけは

何故か面白くなくて

ついふて腐れた態度になってしまう


さっきも

友達とクレープ食べた!なんて話を聞いて

剥れてしまった


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