天気予報の恋人
第7章 chapter 7
「どうしたの!?どこか痛いの?!」
慌てたように、まーくんが僕の背中を擦る
ごめんね
僕だって分からない
だけど、涙が止まらない
心配してくれるまーくんは
背中を擦るまーくんは
こんなに優しいのに
擦られるのも、ドキドキしてるのに
「泣かないで…」
ふわっと顔に風を感じたと思ったら
また
瞼に降りた柔らかい感触
これ…
この間と、おんなじだよね
「ごめん…っ」
また、まーくんが離れようとしたから
今度は僕が
まーくんにしがみついた
「…かず?」
「なんで?」
「え…」
「なんで謝るの?」
僕は、しっかりとまーくんの服を掴みながら
まーくんに、目を合わせた
「チュウって、好きな人にするんでしょ?
僕を、好きだからしてくれたんじゃないの?
…それなのに、何で謝るの?」
まるで、僕が僕じゃないみたいな
不思議な感覚だった