天気予報の恋人
第7章 chapter 7
「元気そうじゃん、…お前、今施設だって?」
あっけらかんと言う潤くんが
ー…俺もだよ
なんて笑ってみせた
「うん…」
知ってるなら、隠す必要もない
僕は素直に頷いた
「ふたりとも、捨てられたってやつか」
声をあげて、潤くんが笑う
「いらねー子供なら、殺せばいいのにな」
「潤、それ以上言うな」
まーくんが、低い声で潤くんの言葉を止めた
「本当の事だろ?」
「それでも…かずに、聞かせたくない」
その言葉に、潤くんは一瞬目を見開いたけど
すぐに
「あんたも、変わってないんだな」
…あまり見たくない、嫌な笑顔を見せた
「あんたは…あの時から…」
潤くんが何か言おうとした時
「てめ、こら!」
リーダーが助手席のドアを開けた
「リーダー、遅いよ~」
さっきの嫌な笑顔がすっと隠れる
「ったく、手間掛けさせやがって」
リーダーがゴツン、と潤くんに拳骨した