エロース …ときめき探求物語
第10章 感情入れちゃダメっ!!
『お仕事、頑張ってくださいね』
『潮さんは、今日はお仕事の日じゃないんですね?』
『はい…。実は今日は入院してる旦那の世話があるので…』
『そうなんですか。 …あの………また職場でしんどいことあったら教えてくださいね。僕はこれでも、一応は所長だから、みんながいい環境で仕事する職場作りたいんで。』
『はい。ありがとうございます。……あの、所長さんも単身赴任みたいで、身体だいじにしてくださいね。』
そんな会話をしたあと
ゴミの移しかえを終えた富貴子が
笑顔で地下鉄の駅へ向かう満を
見送った。
――……なんか
久々に『いってらっしゃい』なんて
言ってもらえたよ。
咲と一緒なら
毎日当たり前に耳にしていた言葉なのに…
満は久しぶりに咲を
思い出していた。
――今夜は咲に電話してみるか
満はそう心のなかで決めた。
『潮さんは、今日はお仕事の日じゃないんですね?』
『はい…。実は今日は入院してる旦那の世話があるので…』
『そうなんですか。 …あの………また職場でしんどいことあったら教えてくださいね。僕はこれでも、一応は所長だから、みんながいい環境で仕事する職場作りたいんで。』
『はい。ありがとうございます。……あの、所長さんも単身赴任みたいで、身体だいじにしてくださいね。』
そんな会話をしたあと
ゴミの移しかえを終えた富貴子が
笑顔で地下鉄の駅へ向かう満を
見送った。
――……なんか
久々に『いってらっしゃい』なんて
言ってもらえたよ。
咲と一緒なら
毎日当たり前に耳にしていた言葉なのに…
満は久しぶりに咲を
思い出していた。
――今夜は咲に電話してみるか
満はそう心のなかで決めた。