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エロース …ときめき探求物語

第10章 感情入れちゃダメっ!!

部屋に戻った満は
テーブルの上に置いたままのスマホから
電話の着信を示す点滅があるのに気づいた。


着信2回
メール1通


と表示された画面…

富貴子との時間の間に
咲がくれたものだった………。



――――
『あ…。俺…。ごめんな。もう寝てたかな?』

『満ぅ!!こっちこそ何回も電話くれてたのに出れなくてごめんね!! さっきまで仕事だったんだよ。今さ、お盆の時期でしょ?予約が満杯でさばききれなくて……』

『咲…。むりしちゃだめだぞ…… ……ありがとな咲………』

『え?何?どうかした?満…疲れてる?』
電話の向こうで咲が
心配そうに話しかける

『ううん。大丈夫。 俺と咲はさ離れて暮らしてるけど、お互いに健康で幸せだよ。  ……
俺、東京に戻れたら、咲をもっと大事にしたいと思う。』

『……ありがと満。………ごめんね、なかなか大阪に行けなくて…。』

『咲…』

『満……』



咲のトキメキ欠乏度が50パーセントに回復した

満のトキメキ欠乏度もかなり回復した。


富貴子の不幸せ
いや、本人は不幸せとは思わず
旦那といきることが幸せと
覚悟を持った選択をしたから
富貴子的には
不幸ではないのだが…

それの対比として
満は咲という妻がいる幸せを実感した。


――……パトスはこのことを
俺に分からせようとしたのかな?

満は心のなかで呟いた。

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