エロース …ときめき探求物語
第10章 感情入れちゃダメっ!!
――――――――――
……………………………………。
満は
富貴子が去ったあと
しばらく
踊り場の床を濡らしシミとなった
富貴子の潮痕を眺めていた。
すると
どこからともなく
紫の煙が漂い
パトスが登場した。
『あの女、すっんげー潮噴いてたな…。満も気持ちよかったか?』
と満に問いかけた。
『いや… 俺さ、途中まではヤリたいばかりだったんだけどさ… なんか、富貴子さんの健気さが愛しくなってさ… …同情かな?なんか守ってあげたくなったんだよな…。』
パトスは
黙って満の話を聞いている。
『富貴子さん、追い込まれての人生の大きな決断したんだよな…。逆に言えばそれは、旦那への愛のかたちだし、健太くんへの愛の形なんだよな…。生きていかなきゃならないもんな…。』
パトスは黙って満を見つめてる…
『咲は、どうなんだろう?咲もおれのことをそこまで思ってくれてるのかな…。いや、俺はそこまで咲を追い詰めるようなことはしない絶対…。
…………そうか!!離れていても、咲が東京で待っていてくれる幸せ…。最近、俺は忘れていたんだよな!!』
満は続ける…
『大阪に着てから、俺は自分のことばかり考えてた…。スケベなことしたいなら千尋、妄想したいなら桃香ちゃん。そんなときは咲を思い出したりしないくせに、声が聞きたくなって電話が通じかないとイライラしたり…。 …うん、富貴子さんが直面してる現実に比べたら、おれの寂しさなんて屁みたいなもんだ… …なあ、パトス、お前がいっていた、心の赴くまま動いたら見えないものが見えるって、そういうことだったのかな?』
満はパトスに問い直した
…………あれ?
いつのまにか
紫の煙はなくなり
そこにはパトスはいなかった。
床のシミが少し薄くなっていた…。
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満は
富貴子が去ったあと
しばらく
踊り場の床を濡らしシミとなった
富貴子の潮痕を眺めていた。
すると
どこからともなく
紫の煙が漂い
パトスが登場した。
『あの女、すっんげー潮噴いてたな…。満も気持ちよかったか?』
と満に問いかけた。
『いや… 俺さ、途中まではヤリたいばかりだったんだけどさ… なんか、富貴子さんの健気さが愛しくなってさ… …同情かな?なんか守ってあげたくなったんだよな…。』
パトスは
黙って満の話を聞いている。
『富貴子さん、追い込まれての人生の大きな決断したんだよな…。逆に言えばそれは、旦那への愛のかたちだし、健太くんへの愛の形なんだよな…。生きていかなきゃならないもんな…。』
パトスは黙って満を見つめてる…
『咲は、どうなんだろう?咲もおれのことをそこまで思ってくれてるのかな…。いや、俺はそこまで咲を追い詰めるようなことはしない絶対…。
…………そうか!!離れていても、咲が東京で待っていてくれる幸せ…。最近、俺は忘れていたんだよな!!』
満は続ける…
『大阪に着てから、俺は自分のことばかり考えてた…。スケベなことしたいなら千尋、妄想したいなら桃香ちゃん。そんなときは咲を思い出したりしないくせに、声が聞きたくなって電話が通じかないとイライラしたり…。 …うん、富貴子さんが直面してる現実に比べたら、おれの寂しさなんて屁みたいなもんだ… …なあ、パトス、お前がいっていた、心の赴くまま動いたら見えないものが見えるって、そういうことだったのかな?』
満はパトスに問い直した
…………あれ?
いつのまにか
紫の煙はなくなり
そこにはパトスはいなかった。
床のシミが少し薄くなっていた…。