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エロース …ときめき探求物語

第2章 重さからの逃避…

『あ!!ゴ…ゴメン!!』
ついなぜか
満は美空からのキスを受けたにも関わらず
謝ってしまった。

満の頭のなかに
咲の顔が思い浮かぶ…

―――ヤベエ!!これって浮気か?

い…いやいや…いやいやいやいやいやいや…
ち…ちが…ちが―――――――う!!

俺は今
キスをされたんだ!!
目の前にいる
金井美空に!!

俺はなにもしてない…
でも
どうしたらいい?
妻帯者の俺が
若い会社の部下の部屋でキスされたなんて
誰が信じる?

ヤバイ……
これがバレたら…

咲が悲しむ!!
会社でのおれの存在が…あぶない……

でも
なんで俺がそんな心配してしまうんだ!!
俺は唇を奪われた側だぞ…


『ウフフッ……!!』
そんな満の取り乱しかたに
美空は悪戯っぽく微笑んだあと…
満の手を両手で握り

『咲良さん…。大丈夫ですか?私…誰にも言いません!! というか、いきなりキスしてごめんなさい。 私…前から咲良さんのことが好きで…』
と美紅は
じっと満を見つめて語りかけた…。

『今夜、はじめて咲良さんの可愛らしい奥さまの写真を見ちゃって… な~んか嫉妬みたいな気持ちが起きちゃって…。 それに…』

美空は再び
満にもたれ掛かるように
身体を密着させて
吐息がかかるくらいまで
顔を近づけて
言葉をとめた…。

満は沈黙に耐えかねて
『そ…そ…そそそ…それにって?』
と吃りながら尋ねると
美紅は
『なんだか…咲良さん、奥さんといても心も身体も安らいでなさげで… 私なら咲良さんをもっと上手に癒してあげれたいよ~って……』

――――☆◆⊿〇※*!!
こんなドラマみたいな展開ありかよ!!

満は
心臓が爆発するような鼓動を自覚するとともに
咲にはない
妖艶な匂いを漂わせる
金井美空への
無意識に溜め込んでいた
激情がいっきに身体の中から
噴き出すのを自覚した。

今度は満が
折れるほど強く美空を抱き締めた

二人は床に倒れこむようにして
互いの身体をむさぼり始めた。

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