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(株)アダルトJapanは
閑静な住宅街にある
真新しいマンションにあった。
マンションの玄関ロビーで
確認したら
このマンションの2～4階の3フロアすべてが
(株)アダルトJapanであることが分かった


受付で
満は女性社員に
用件を告げた

『ということは、【黒人餌食～人妻つぐみ】に関するお問い合わせということですね…。少々お待ちいただけますか？』
と丁寧な受け答えで対応された


―――AV制作会社にも
女性社員がいるんだ……

という驚きを満は感じたとともに

―――あんな美人で若い女性の口から
【黒人餌食】なんて言葉が
ある種無感情で出るなんて………

そんな驚きも満は感じていた


『あっ、お待たせいたしました。咲良さま。
今、担当のものが不在でして…。申し明けありませんが、また後日アポの上でお越しくださいませ。ご足労をお掛けして申し訳ありませんでした。』

受付の女子社員の
丁重な対応に
満はとりつく島がなかったが…

意を決して
受付の女子社員に
【黒人餌食　～人妻つぐみ】に出ている女性が
先月まで
会社の部下であったこと
彼女には病弱な旦那とまだ幼い子供がいるので
心配していることを
伝えてくれるようにお願いをした


―――やっぱり
こういう展開になっちゃうよな…
俺…
何をしてんだか…………。

満は衝動的に横浜まで来てしまったことに
自分自身呆れ果ててしまっていた。