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エロース …ときめき探求物語

第12章 追いかけてヨコハマ…

『ならば教えてやろう』
とパトスは満に胸を張りこう答えた。


以前の満は
自分が回りからどう見られるのかだけを考え
立ち振る舞っていた。
部下たちからどうみられてるのか?
咲からどう見られてるのか?

『お前… 自分がこうしたい!!って思っても、いつも周囲の目を気にしてたろ?でさ…どんどん煮詰まっていって、咲ちゃんからも逃げてたろ?
つまり今までのお前は、周囲のやつらに逆に寂しい思いまで持たせていたんだ。お前に必要だったのは、いい子になろうとせず、俺はこうする!!って覚悟する心だったんだぜ、いい加減に気づけよな…。それができたら、お前もお前の周囲も幸せになれっからさ。』
とパトスは
満に諭した。


………!!
そういえば……

大阪にきて
千尋と再会し
千尋の勤めていたSMリラクゼーションで
千尋に狂っていたが
『俺はやっぱり咲がいい!!裏切れない!!』と
別れを告げたら
千尋は身を引いてくれた……

いやいや
それ以前もそうだ
小料理点の女将
艶子と身体だけの深い関係になったときも
大阪赴任が決まったら
『満くん、もう来ちゃダメよ!!頑張って』って
送り出してもらえたっけ…

―――『お前に必要なことは、【等身大の自分】ってことだ。』

パトスはそう満に諭してから

『じゃあな!! ……あ…。お前さ、あと1日だけ横浜にいろ。うまくすれば、咲ちゃんとお前にとって、大きな1日になれるであろう』
と神様らしい
○○であろう
みたいな語りかたでそう言葉を残して
姿を消した。


…………
満の胸でウトウトと寝息を
幸がたてていた。

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