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エロース …ときめき探求物語

第12章 追いかけてヨコハマ…

『やっぱり会わないで帰るよ。 …もし、潮さんに会う機会があれば……… ………いや、やめとこうかな…。』
と満はそう幸に告げた。

『うん。つぐみちゃんの新しい人生は、私たちが見守るよ。』
と幸は満を見つめて
誓うように答えた。

そして一瞬迷いながら
意を決したかのように
幸はこう満に告げた。

『…あのね………。つぐみさんの無修正AVだけど、あの作品への出演は、つぐみさんの意思なのよ。いきなり無修正にうちの会社もスカウトした女の子を出すなんてしないんだけど、彼女は社長にこう告げたんだって…。』

富貴子は
今までの自分と決別したい
この横浜に来る前に
人生で最高の気持ちいい触れ合いをしたから
潮富貴子という
一人の女の人生に区切りつけても
悔いはないと……


『多分…。その相手は咲良さんだったんですね』
幸は
満を見つめて微笑んだ。


―――潮さん………。

満は富貴子の
旦那を支えて子供を守るための
女性としてのしなやかな強さを感じた。

見守るしかないかな………

満はそう心のなかで呟いた。


『幸さん。素敵な横浜の思い出をありがとう』
と満は
少しはにかんで
幸に言葉をかけた。

『それはこちらこそです。都合のいいときだけだ気に来るのを待つ愛人って籠のなかから、一晩だけ冒険させてもらっちゃった』
と言って幸は満に
お別れのキスをせがんだ。

そして2人は
別々にホテルを出た。

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