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厳しい残暑のなか
咲は少し肌が汗ばむのを実感しながら
新横浜駅に降り立った

『あっ!!あれかな？』
咲は
新横浜駅に程近い
高級老人ホーム
『ハートフル横浜ベイ』に到着した

受付で
入館手続きをして来客者ロビーで
待っていると

『あの、佐倉さんですか？相武です相武巧です』
と声がした
咲が振り返ると
そこには
80歳には見えない
白髪ではあるが
小綺麗な紳士風の老人が穏やかな笑顔をして
咲を見つめていた

『はい。咲良咲と申します。今日は広子さんの代理で参りました。3週間だけですが、毎週1回施術にこれからお伺いします。』
と丁寧に巧に挨拶をした

そして
巧に招かれるままに
巧の部屋へと向かった。