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咲の旦那である満とは
咲が短大時代に始めたバイト先で知り合った。

先のバイト先に出入りする
業者で勤めていた営業マンが
満だった…。

満は咲を見て
『まだ高校生なのに、居酒屋でバイトなんて、いいのかな～？』
と声をかけたのが出会い…。
しかし
咲が短大生であると知るや
猛然と満はアタックをかけてきた。

咲はそれまで
男性と付き合ったことがなく
満と出会いアタックを受けて
気がつけば女になっていた…。
初めての夜…。
咲が満の肉棒を蜜汁が溢れた
泉のなかに受け入れたとき
幸せな痛みに
思わず溢れた涙を唇で
拭ってくれた満に
咲はキュィ―――――――――――――ン!!と
胸がトキメイた!!

――――私…
この人と結婚したいよ――――――――っ!!と…

咲は両親にも
満との結婚を認めてもらうようにお願いしたが
咲の両親は
まだ咲が短大2年生で20歳と若いこと
相手の満が高校を中退していること
当時の満が茶髪にピアスを
あけた身なりをしていること
無精髭を生やしてること
タバコを吸うこと
なとなど…
咲の両親とくに
父の力【ﾂﾄﾑ】は全身全霊
あらんかぎりの観察眼を駆使して
猛烈に反対した。

しかし
満はその翌日から
髪を短くし黒く染め直して
ピアスを外し
禁煙宣言…いや絶煙宣言をし
無精髭をツルツルに剃り続け
父親の力に結婚の許しを得るために
日参したのだった。

咲はそんな実直な満に
再びキュぃ―――――――――――――ン!!と
胸がときめいた。

翌年の春…
桜が満開の4月…
鮎原咲は
咲良咲となった。

上から読んでも下から読んでも
めでたくて
かわいい響きの名前…

サクラサキとなった。

それが6年前。

―――――もう結婚7年目に突入した。