無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

咲は今朝も
鏡を見つめた…。

――ハア…。
小さくため息。

昨夜…
満の大好きなカレーを作ったのだが
満は
美味しいとも言わずにパクパクと食べてから
リビングで横になり
野球中継を見てから
風呂に入り
『なんか疲れたから寝るわ俺…』と
そそくさと
寝室にいき眠りについた。

咲としては
ウサコちゃん…いやエロースなる神様に
遭遇したことを
満に伝えたくてたまらないのに
満はまるで咲を空気のようにしか
感じてないように行動していた。


満にすれば
美空や雅の女将で未亡人の艶子との
この2日間の情交での咲へのうしろめたさで
まともに咲の顔が見れないだけたのだが…

それは
咲の知らぬところでのことであるから
咲にしたら
私の存在をスルーしてるの？
寂しいよ――――ぉ
と思えてきても仕方がないことだった。


―――はぁ………。

『ときめきポイントたまったけど…。まだ全然今までと変わらないなぁ』
とひとりごとを呟いた。


――――なに凹んでるんだよ～!!

とエロースの声が
咲の耳に注ぎ込まれてきた。

『あ!!ウサコちゃん。おはよう!!』
咲が答えた。

―――まだ、5ポイントしか1回しか、トキメキ探求してないじゃん。まだまだ効果が出るのは先の話さ。それより咲ちゃん、いいかい？今日も心の赴くままに1日を過ごすことだよ。

『はいはい。分かりました～』
と咲は答えたあと
『そういえば、今日の私はテオーリアの公休日だから、仕事いかないけど、やはり心の赴くままになの？』
とエロースに尋ねた。

―――当たり前だよ～。トキメキとの出会いはなにもマッサージの仕事だけじゃないよ!!
トキメキとの出会いは
日常のいたるところにあるからね～♪

とエロースは咲を激励して
気配を消した。