テキストサイズ

エロース …ときめき探求物語

第5章 欲情の旅の始まりは未亡人から

『満くん…。咲ちゃんとは幸せ?』
と帰り支度をしている
満に囁く艶子……。

『えっ?  うん…艶子さんとしたようなこと
ほんとはしたいんだけどね…。 ほら…咲は真面目だから、嫌われちゃうし…』
満は
艶子に素直な気持ちを話した………。



…………


『あ!!咲良さん…。本当にすみませんでした!!』
丸目フードに戻った満に
雅担当の桧山が
顔色を変えて謝ってきた。

一昔前なら
『ばか野郎!!』と部下を一喝できたが
今はそんな時代ではない…

満は桧山に
『今回の反省を次に活かしてくれたら、それがベストですから…。桧山くん、期待してるよ。』

つとめて理性的に
優しく諭した。

それを
横山は頼もしげに眺めている。
美空も
『さすが咲良さん!!』と
満の耳元でささやいた。

満は言った。
『よし。今から軽く飲みにいきますか?』

横山に美空に
桧山もそれに
『はい!!』と答えた。



飲みの席で
満は桧山にそっと伝えた。
『あ… 雅はさ、しばらくやっぱり俺が担当するよ』
と…

満はビールのジョッキに口をつけながら
胸元の☆シールを押して
パトスに心なかで
話しかけた。

『しばらく、俺の情欲にしたがい生きてみるよ。黒ちゃん……』

―――俺は黒ちゃんじゃねーよ!!
でもさ、しばらくはそれでいいんじゃないの。
そのうちに
いつかお前も咲のハートと
向き合う日が来るだろうし……

パトスの声を
満は心のなかで聞いて
静かにコクりと頷いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ