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エロース …ときめき探求物語

第6章 キスの達人 

咲は
少し頬を上記させつつ
辰蔵を見つめて
尋ねてみた…。

『辰蔵さん…。いまでもなくなった奥さまとの… … ……あの…?』

『なんじゃ?』

『そのぉ…… 愛し合った思いでとかキスの温もりとか…… 思い出すときありますか?』

『……えっ? あたりまえじゃろ。 思い出さないでどうするんじゃ?』

『私… 私も…ずっとずっと将来… …旦那にそう思ってもらえるのか………。自信なくて…』

と咲は
ポロリと充とのすれ違いの毎日を思い出して
涙を溢れさせた。

『おおっ!! 驚いた… 咲良さん、あんた泣き顔まで、婆さんの若い頃にそっくりだ!!』
と辰蔵は咲に囁いた。

『辰蔵さんは、奥さまが涙を流されたとき、どうしてあげましたか?』

『……え~っと… あ!!そうそう唇で涙をぬぐってやったかな。…あ…なんか照れくさいね。言葉にすると… そうじゃな、そのあとは婆さんが笑顔になるまで、ずっと唇を重ねとったよ。 もちろん子供たちが小さい頃までの話だったがね…』

そんな辰蔵の話を聞いて
咲は若い辰蔵と郁代のラブラブな日々を
頭に思い浮かべた。

―――キスって素敵!!
と咲が思った瞬間に

キュインキュイ―――――――――ン!!
咲の胸は激しくときめき
胸の☆が熱くなるくらい光だした。

エロースが咲にアドハイスしたままに
咲は
気がつけば
辰蔵に囁いた。

『辰蔵さんに… 私もホッペの涙を唇で脱ぐってほしい…………』
と…

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