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エロース …ときめき探求物語

第6章 キスの達人 

そうか!!

そうだったんだ!!

私…
男の人を
満しか知らなかったから
分からなかったんだ!!

考えてみたら
あのとき
私が充のキスを受けて
口のなかに唾を注がれて
『ゴックンしてみて…』って
言われて
私がそれを断った!!

あれから満とのキスは減っていき
唇が寒い毎日が
今日まで続いちゃったんだ!!


―――きっと
満も今の辰蔵さんが
私に教えてくれた気持ちと同じ気持ちで
私にゴックンを求めたんだ………。

咲は
あまりの自分の夫婦生活へのおぼこさに呆れた

―――ゴメンね満…

咲は
もしも今、辰蔵の唾をゴックンしてあげたら
辰蔵はどんなにか幸せな気分になり
次にどんな
ドキドキのキスをしてくれるのかに
トキメキを感じていた。
きっと
辰蔵のリアクションは
満が咲にしてくれるものと
同じではないかと
思うようになっていた。



『さあ… 遠慮せず、ここに口の中のを吐き出して ……無理なことをお願いして悪かったな。咲良さんあんたは、れっきとした人妻さんだもんな…』
優しいまなざして
咲を気遣う辰蔵を
咲は潤んだ瞳で
微笑みをたたえてから

…………ゴックン……!! と
口内に溜まった辰蔵の唾液を飲み込んだ。

粘りがある
少しタバコの香りがまざる
生暖かい液体が
咲の喉にまとわりつきながら
体内へと流れ込んでいく…………

咲は身体の奥から
隅々にまで
辰蔵の匂いに染まっていく
心地よさに包まれた。

咲は長いまつげの瞳を輝かせて
辰蔵に
アーンと口を広げて舌を上下左右に動かして
それを飲み干したことを示した。

そして
『辰蔵さんの匂いが染み込んでく気がする…
 …こういうキスも気持ちいいんですね…
もっと早く知りたかったな………。』
とはにかみながら
咲は囁いた。

『私… いつか旦那サマに、こんなこと求められたら、今度は叶えてあげる。 ……ねえ、辰蔵さん私に色んなキスを教えて!!』
咲は
辰蔵の唇を自ら求め
唇を重ねて
自分からピンク色した濡れた舌を
辰蔵の口内に滑り込ませた。

咲の胸の☆のシールは
キラキラの光を発していた。

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