びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】
第2章 バーチャルな君と僕
❦ 和也Side ❦
「…カズハは、僕のハンドルネームです…
本当は和也って…言います」
汗が滲む手で制服の裾を握り
あるだけの勇気を振り絞って伝えると
「男の子、だったんだ…
そっか…そーだったんだ…」
さっきより驚いた顔を見せるサトシ君
…そうだよね
女の子って信じてたんだもん
当然だよね
「ごめんなさい…女の子って嘘ついて」
「いや…
ちょっとびっくりしたけど…
でもどうして…?」
……どうして
それは…どこまで言ったらいいんだろう
「……」
「かずちゃん…?」
「……男の人に、男のファンは気持ち悪いかなって…思って」
ここが限界かな…
そこから気持ちが変わってったなんて、言わない方がいいよね
理由を聞いたサトシ君はそんなことないのにって苦笑していた
そして、それを最後に会話は途切れて
「……」
「……」
僕達は気まずく俯いたまま何も話さず…
ただただ、吹いてくる風を肌に受けてた
気付けば、まさ君に連れて来られた時間からもうだいぶ時間が経過していた
「……」
「……」
ずっとこのままなら、僕は帰った方がいいんだろうか
嘘をついていたことは…話したし
どうしよう
空が薄暗くなってきていた
「…カズハは、僕のハンドルネームです…
本当は和也って…言います」
汗が滲む手で制服の裾を握り
あるだけの勇気を振り絞って伝えると
「男の子、だったんだ…
そっか…そーだったんだ…」
さっきより驚いた顔を見せるサトシ君
…そうだよね
女の子って信じてたんだもん
当然だよね
「ごめんなさい…女の子って嘘ついて」
「いや…
ちょっとびっくりしたけど…
でもどうして…?」
……どうして
それは…どこまで言ったらいいんだろう
「……」
「かずちゃん…?」
「……男の人に、男のファンは気持ち悪いかなって…思って」
ここが限界かな…
そこから気持ちが変わってったなんて、言わない方がいいよね
理由を聞いたサトシ君はそんなことないのにって苦笑していた
そして、それを最後に会話は途切れて
「……」
「……」
僕達は気まずく俯いたまま何も話さず…
ただただ、吹いてくる風を肌に受けてた
気付けば、まさ君に連れて来られた時間からもうだいぶ時間が経過していた
「……」
「……」
ずっとこのままなら、僕は帰った方がいいんだろうか
嘘をついていたことは…話したし
どうしよう
空が薄暗くなってきていた