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びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】

第7章 Eternal Burgundy



「…俺もお前の事が好きみたいだ
つい最近、気付いたんだけどね?」


認めるまでにどれ程の年月を費やしたんだろう
あんな事をされても憎みきれなかったのは
嫌いになれなかったのは
潤の事が好きだから
そんな簡単な事に、俺は気付けていなかった


「なんの冗談っ…」

「冗談でも、気のせいでも
もちろん気の迷いでもないと思うんだけど、」


そう考えるとなんか色々辻褄が合うんだよね、って笑ったら
『ばっかじゃねーの…』って強がるから


「離れてても一番近くに感じてたよ、潤のこと。」


そう言ってピアスホールを触ると


「…知ってたんじゃん、」


潤の泣き顔が少しだけ笑みを含んだ

調べたんだよ、お前がピアスを創ってくれるって言ったあの日
でもその事実を話すのはもう少し先にしておこう


「なぁ、少し飲まないか?」

「翔、ワイン飲めねぇじゃん…」

「飲めるよ、コレなら。
えーと… エターナル バーガンディ?」

「あぁ」

「グラス、ある?」

「あるよ」


揃いのワイングラスに
Eternal Burgundy を注いだ

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