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「やっぱ綺麗な色だな」

「翔ってその色好きだろ」

「好きだよ。なんで？」

「俺が買った翔の部屋着も同じ色だから、」

「言われてみればそうだな
…アレ、また潤の部屋に置いてくれるか？」

「え…？」

「俺が此処に泊まる時用にさ」

「…別に構わないけど、」


こんな時でもツンな潤がなんだか可笑しかった


「乾杯」

「…乾杯」


含んだ瞬間に口の中に広がる味
鼻から抜ける香り


「やっぱ好きだな、この香り」

「…香りだけかよ、」

「味の方はハッキリ言ってよくわかんないけど
最初の時の方が甘かった様な、」

「甘い？ そんな訳…」


潤が手に取りかけたワイングラスを奪って一口口に含んで、


「んっ…！」


潤に口移した


「な？　さっきより甘いだろ？」

「…甘い。」

「もう逃げんなよ？」

「…うん、」


目を見て伝えれば
ちゃんと伝わるはずだから


「好きだよ、潤」

「…っ！」

「なんだよ、その可愛い反応！
萌えるんですけどぉー！」

「うっ、うるせー！
翔がいきなりそんな事言うからだろっ！」


大学時代に戻った様に肩を並べて笑える
その事が
心から嬉しかった