びゅーてぃふる ❦ ふれぐらんす【気象系BL】
第1章 かりそめの遊艶楼
時々、噛んだり吸ったりして
しつこいくらいそこばかりに重点を置き弄んでやれば
和也の下半身は徐々に天を仰ぎだす
俺のも当然熱を帯びていて…そろそろズボンの中が窮屈だ
肌から顔を離し
俺の肩に手を置いて震えてる和也を剥ぎ取ると
自分も膝立ちになってベルトに手をかけた
その様子を見て向けられる不安そうな表情
眉をハの字にして
また目尻に涙が溜まりだして…
だから、その表情は逆効果なんだって
抜き取ったベルトを放り、和也の肩を下へ押して座らせると前を寛げた
「え…」
下着から勃起したモノを取り出して
「しゃぶれ」
口の手前まで持っていき目を細める
「……は、い…」
和也は困ったように瞳を揺らしてから
恐る恐る俺のを掴み、抵抗があるのか最初は手だけで扱って
俺の息が上がりだすとゆっくり口内に運んでいった
「ん…はぁ…」
熱くねっとりした感覚に背中がゾクゾクした
「ん…んぅ…っ…」
俺を高みに昇らせようと一生懸命に唇と舌が使われる
「もっと…っは…奥までいけんだろ…」
「…ん…んっ」
「んぁ…そこ、舌使って…頭も振って…」
幾つも経験を積んだ、藍姫のテクニックには到底及ばない
なのになんでだ
たまに当たってしまう歯の刺激にすら快感を感じて
「っは…出る、んっ」
早くもきた限界の波に耐えきれず
和也の後頭部を両手で掴み、腰をぐっと前に出した
瞬間、口内に白濁が飛んでいった
「んぅっ…!」
途端に勢いよく太股を押され、俺はバランスを崩して後ろに尻餅をついてしまう
「わっ…ぶねぇだろ」
「げほっけほっ、ん…申しわ、っこほ」
盛大に咳を繰り返しながら
それでも謝ろうとする口からは白い液体がだらだらと垂れていた
あぁもうコイツ…
たまらない
「っあ…こほ、櫻…様!?」
「気持ちよくしてやるって言ったろ」
止まらない咳と同様、止まらない俺の欲情
和也の揺れる身体を服が散乱する布団にうつ伏せに倒すと
この体勢がより苦しさを増すことなんて分かっていたけど、構わず尻だけ突き上げさせ未熟な蕾に舌を這わせた
「…ん…っは、あ」
舐め上げる度に鳴かれるとまた俺の中心部分が熱くなる
早く…でもほぐさないとな
目線だけを布団の近くに移動させれば小さな壺がちらっと目に入った