君がいるから~Sweet Life~
第6章 L
「マジで覚えてない…」
呆然としている智は、俺から写真を受けとると
それをじっくりと見つめた
「なんか、俺…可愛くね?」
「うん、すげぇ可愛い❤…じゃなくて!」
あっぶねー
うっかり流されるとこだった
「あのね、雅紀から聞いてはいるけど
…本当に覚えてないの?」
「うん」
どんだけ飲まされたんだよ!
「ねぇ、まさかと思うけど…襲われてない、よね?」
「そんな変態いるかバカ!」
そんなの、分からないだろ!
じゃあ、お前を愛した俺は変態か?
コホン、と気を取り直して
「そんなに、酒弱かったっけ?…記憶無くしたの、初めてだよね?」
心配そうに、智の顔を覗き込む
「うん、ない
…多分、混ぜたからだとは思う」
「もう、マジで気をつけてよ?」
「ごめん…」
しゅん、とする智
ここで、俺の悪戯心が疼き出した
「じゃあさ、許してあげるから
…この写真の格好、してよ」