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奇っ怪談 猥猥談

第4章 金縛り

(たぬ吉実体験)

私は20歳の頃、ボロいアパートに一人暮しをしていました。

高校生の頃、初めての恋人、10歳上のお姉さまがいたのですが、あまりの歳の差に周囲に猛反対されて泣く泣く別れたのですが、その後恋人はいません。

エロビデオと右手が毎晩の恋人です。

このアパートに来てから、オナニーをして眠りに就こうとすると体が重くシビレるようになったのです。誰かに乗られているようで、目も明かないし、声も出ません。

そんな状況の中、気を失うように眠りに就くことはできたのですが、朝になるととても疲れています。まるで生気を吸われているように・・
何かに憑りつかれているようでした。

これが金縛りとか憑依体験というのでしょうか。
そういえばすぐ近くに墓場がある。やはり・・。

ある夜、状況はひどくなりましたた。体がとてつもなく重く、シビレて一切動けません。目も開かないし、声も出ません。それどころか息ができないのです。苦しい、このまま悪霊に殺されるのかと思いました。

初めての恋人である10歳上のお姉サマと別れてからは、希望も笑いもない空虚な日々を過ごしていました。
ここで死ぬならそれもいいか。そうも思いました。

ところが、その日は食べたものが悪かったのか、

ブプブー💨ブスブリー💨💨ブスブス~💨ブホ💨

ととてつもないオナラが出ました。その瞬間、嘘のように体が楽になり、自由になりました。
息もちゃんとできます。

凄まじい放屁に悪霊が退散したとでもいうのでしょうか。

その夜は悪霊は消えたけど、自らが放ったとてつもない悪臭に苦しむことになりました。

それ以来、二度と金縛りになることはありません。

もしも本当に悪霊の仕業だったのなら、強烈な放屁と超悪臭に懲りて笑を狙うのはやめたのでしょうか。

金縛りに苦しむこともなくなった私は快適なオナニーライフを送ることができました。

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