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黒猫と竜は白薔薇に恋をする

第2章 白薔薇の騎士

呆気に取られたようだったが、直ぐ様また元の引き締まった顔になる。


「まあいい。まず僕の自己紹介をしよう、白薔薇の騎士副隊長アヤメ。趣味は料理と読書で、調理と食材調達は僕担当だ」


すらすらと趣味まで話すアヤメ。この流れでいくと自分たちも自己紹介しなくてはならない。そして半ば諦めたように、暁が口を開く。


「……黒の騎士、鏡暁」


「こらこら。アヤメ君は趣味まで言ってたでしょ。はいやり直しねー」


「……くそ竜め」


「あははは。黒猫君は相変わらず口悪いねぇ」


こうしてカナタと瞳で訴えてくるアヤメにより、本日二度目の自己紹介。


「……鏡暁。趣味は散歩と寝ること。以上」


「猫だな」

「猫だよね」


アヤメとカナタお互い頷き合っている。そして最後はカナタ。そしてーー。


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